下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)とは

下部消化管内視鏡検査とは、一般に「大腸カメラ」と呼ばれている検査のことで、肛門から内視鏡を挿入し、盲腸から直腸までの全大腸(一部小腸を含む)を直接観察します。炎症の有無、大腸ポリープ、大腸がんなど様々な疾患を診断することができます。

大腸内視鏡で分かる代表的な疾患はこちら

検査の際には必要に応じて、大腸ポリープを切除したり、組織の一部を採取(生検)したりします。内視鏡で行う治療には、内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などがあります。当院では10ミリ程度までの大腸ポリープであれば、検査と同時にその場で日帰り切除を行うことができます。

大腸がんの多くは良性の大腸ポリープから発生します

大腸がんの発症には、加齢、飲酒、喫煙、食の欧米化、運動不足といった生活習慣が大きく関わっているとされていますが、そのほとんどは良性の大腸ポリープから発生するといわれています。そのため、良性のポリープの段階で切除することが、大腸がん予防につながります。

また、大腸がんはかなり進行しないと自覚症状が現れにくいという特徴があります。早期発見のためには、症状のない段階から定期的に大腸内視鏡検査を受けることが有効です。

当院では、大腸内視鏡検査に対する「つらい」「苦しい」「痛い」「恥ずかしい」といったイメージや、検査への不安を解消できる環境づくりをめざしています。1人でも多くの方に定期的に大腸内視鏡検査を受けていただき、地域の皆さまの大腸疾患の早期発見と治療に貢献したいと考えています。健康診断で便潜血反応が陽性になった方、日頃から便やお腹の調子に不安がある方も、お気軽にご相談ください。

検査で精密検査や入院治療が必要と判断された場合は、当院院長が長年勤務してきた虎の門病院をはじめ、日本赤十字社医療センター、東京都立広尾病院、慶應義塾大学病院、順天堂医院など、都内の主要な基幹病院と緊密に連携し、適切な治療機関へスムーズにご紹介いたします。なお、胃カメラと大腸カメラ両方の検査が必要な場合は、同じ日に連続して検査を受けていただくことも可能ですので、ご希望の方はご相談ください。

当院の大腸内視鏡検査(大腸カメラ)7つの特徴

広尾クリニックでは、患者さんの身体的・精神的な負担を最小限に抑えた質の高い大腸カメラ検査を行うため、以下7つの特徴に沿った検査体制を整えています。

1. 専門医・指導医による苦痛の少ない内視鏡検査

当院院長は、日本でも有数の内視鏡件数を誇る虎の門病院を中心に、これまでに約3万件の内視鏡検査・治療を行ってきました。日本消化器内視鏡学会専門医としての経験に加え、総合内科専門医・難病指定医の資格も有しており、大腸カメラで見つかった異常への対応から、生活習慣病をはじめとする全身の体調管理まで、幅広くご相談いただけます。

大腸カメラ検査で生じる痛みや不快感の多くは、腸の曲がり角を通過する際の操作により発生するといわれています。経験を重ねた医師による丁寧な挿入と観察によって、腸への負担を最小限に抑え、スムーズな検査を目指しています。「以前受けた大腸カメラがつらかった」「どうしても検査が怖い」という方にも、安心して受診いただけるよう、一人ひとりの状態や希望にあわせた検査方法をご提案いたします。

2. 適切な鎮静剤の使用によるつらくない検査

大腸カメラ検査を苦手に感じる方の多くが気にされるのが、腸を曲がるときの痛みや、検査中の緊張感です。当院ではご希望の方に鎮静剤を使用し、眠った状態で検査を受けていただけます。検査中の記憶が鮮明に残らないため、「気がついたら検査が終わっていた」と感じられる方も多くいらっしゃいます。検査後はリカバリールームでゆっくりお休みいただき、鎮静から十分に覚めた状態でお帰りいただきます。

※鎮静剤を使用された場合、当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。ご来院の際は公共交通機関をご利用ください。

3. 高解像度の最新機種で早期の病変も検出

当院では高解像度の最新型内視鏡を導入しております。早期の段階で発見できれば、内視鏡による低侵襲な治療が選択できる可能性が高まります。症状のない段階からの定期的な検査が、大腸がんの早期発見・早期治療につながります。

4. その場で日帰りポリープ切除に対応

検査中に大腸ポリープが見つかった場合、10ミリ程度までの大腸ポリープであれば、その場で日帰り切除を行うことができます。ポリープの発見から切除までを1回の検査内で完結できるため、改めて検査のための通院や前処置(下剤服用)を行う必要がありません。

大腸がんの多くは良性のポリープから発生するといわれているため、発見した時点で切除しておくことが、大腸がん予防につながります。

5. プライバシーに配慮した安心の検査環境

大腸カメラ検査を受ける際は、精神的な不安や恥ずかしさを感じる方も少なくありません。当院では、患者さんが落ち着いて検査に臨めるよう、プライバシーに配慮した環境づくりを心がけています。

6. 検査後もおなかが張らない二酸化炭素送気

大腸カメラ検査では、腸の粘膜を隅々まで観察するため、腸を膨らませる気体を送り込みます。当院では二酸化炭素を用いた送気システムを採用しており、検査後のお腹の張りや不快感が軽減されます。

7. 生体モニター完備の安全な検査

検査中は、患者さんのバイタルサインを常時確認できる生体モニターを完備しています。特に鎮静剤を使用する検査や、ポリープ切除を行う検査では、安全性を確保するうえで重要な設備です。

医師と看護師が連携し、患者さんの状態を継続的にモニタリングしながら検査を進めることで、安心して検査を受けていただける環境を整えています。

大腸内視鏡検査はこのような方にお勧めです

気になる症状がある方

下記のような症状がある方は、早めの大腸内視鏡検査をお勧めします。

  • 血便がある方(出血は痔によるものと思っていても、一度確認しておくことをお勧めします)
  • お腹が張って腹痛も伴う方
  • 下痢や便秘がひどい方

症状がなくても大腸内視鏡検査をお勧めする方

  • 健康診断などで便潜血反応が陽性だった方
  • 過去に大腸ポリープがあった方
  • 血縁者に大腸がんになった人がいる方
  • 40歳を過ぎて一度も大腸内視鏡検査をしたことがない方

40歳を越えると、一般的に大腸がんの罹患率が上昇するといわれています。大腸がんはかなり進行しないと自覚症状が現れにくいという特徴があるため、症状のない段階からの定期的な大腸内視鏡検査が早期発見につながります。

大腸内視鏡検査の流れ

1

検査予約

大腸内視鏡検査をご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察のうえで検査予約をお取りします。前処置用の下剤の使用方法や、当日の過ごし方についてご説明いたします。

検査予約
2

検査前日

夕食は20時までに済ませてください。水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。体調を整えるため、早めの就寝を心がけてください。検査前日の食事内容や過ごし方について詳しくは、検査予約時にご説明いたします。

検査前日
3

検査当日

  • 常用されているお薬(糖尿病のお薬を除く)は、検査予約時の指示通りに服用してください。
  • 水、スポーツドリンクは検査前でも摂取可能です。
  • 朝食は摂らずに、絶食のままご来院ください。
  • 検査の4時間前から、前処置用の下剤の内服を開始していただきます。
  • 検査時の服装は、ゆったりとした着替えやすい服がお勧めです。
検査当日
4

検査

ストレッチャーに横になっていただき、鎮静剤をご希望の方には点滴から投与し、リラックスした状態で検査を受けていただきます(鎮静剤を希望されない場合、点滴はありません)。 肛門から内視鏡を挿入し、盲腸から直腸までを観察します。検査時間は通常15〜30分程度です。検査中にポリープが見つかった場合は、そのまま日帰り切除を行うこともあります。

検査
5

検査後

検査終了後はリカバリールームでしばらくお休みいただき、その後、医師より検査結果について直接ご説明します(鎮静剤を使用しない場合はリカバリールームでの休憩は不要です)。生検やポリープ切除を行った場合、病理検査の結果は後日お伝えします。 鎮静剤を使用された場合、当日は車・バイク・自転車の運転はできませんので、ご注意ください。

検査後

大腸内視鏡検査の費用

大腸内視鏡検査は健康保険が適用されます。自己負担額の目安は以下の通りです。

保険診療(大腸内視鏡検査)

1割負担3割負担
大腸内視鏡検査(鎮静剤使用なし)2,000円前後5,500円前後
大腸内視鏡検査(鎮静剤使用)2,500円前後6,500円前後
+生検※+1,000円前後+5,000円前後
ポリープ1か所切除7,000円前後20,000円前後
ポリープ2か所切除8,000円前後24,000円前後
ポリープ3か所切除9,000円前後27,000円前後

※全て税込みです。
※生検とは、病変の組織を一部採取して顕微鏡で確認する検査です。
※上記費用には、別途診察料や薬剤料などがかかる場合があります。
※ポリープの大きさや個数によって、切除費用が変動する場合があります。詳しくは診察時にお尋ねください。

大腸内視鏡検査 前後の注意事項

  • 検査前日は、体調を整えるため早めの就寝を心がけてください。
  • 鎮静剤を使用された方は、検査後、自転車・バイク・車の運転はできません。付き添いやお迎えの手配をお願いします。
  • ポリープ切除を行った場合、出血予防のため、1週間程度は激しい運動・飲酒・遠方への旅行などは控えていただいております。
  • 組織生検を行った場合、出血予防のため当日の飲酒は禁止です。激しい運動・サウナ・長時間の入浴も控えていただき、軽いシャワー程度でお済ませください。
  • 検査後の食事制限はありませんが、当日はなるべく消化の良いものをとるようにしてください。

大腸カメラに関するよくあるご質問

大腸カメラの検査時間はどのくらいですか?

検査自体は通常15〜30分程度です。鎮静剤を使用される場合は、検査前の準備と、検査後にリカバリールームで休憩いただく時間が別途必要となります。ポリープ切除を行った場合は、検査時間が延びることがあります。

鎮静剤は必ず使う必要がありますか?

鎮静剤の使用は必須ではなく、ご希望に応じて使用するかどうかをお選びいただけます。鎮静剤を使用しない場合は、検査後の休憩は必要なく、そのままご帰宅いただけます。

前処置の下剤はどのくらい飲みますか?

検査開始予定時刻の4時間前から、前処置用の下剤の服用を開始していただきます。下剤の種類や服用量・当日の過ごし方については、検査予約時に詳しくご説明いたします。

ポリープが見つかったらその場で切除できますか?

10ミリ程度までの大腸ポリープであれば、検査と同時にその場で日帰り切除を行うことができます。ポリープの状態によって切除の可否や方法が異なりますので、検査時の所見に応じてご説明いたします。

大腸カメラ検査の費用はどのくらいですか?

健康保険3割負担の場合、鎮静剤を使用しない大腸内視鏡検査で5,500円前後、鎮静剤を使用する場合で6,500円前後が目安です。ポリープ切除を行う場合、1か所につき20,000円前後(3割負担)が追加されます。詳しくは費用の項目をご参照ください

検査中は痛いですか?

当院では経験を重ねた医師による丁寧な挿入操作と、ご希望に応じた鎮静剤の使用により、痛みや不快感を最小限に抑える検査を心がけています。検査への不安がある方はお気軽にご相談ください。

便潜血検査が陽性でした。大腸カメラを受けた方がよいですか?

便潜血検査で陽性となった場合、原因を確認するために大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。大腸カメラで直接粘膜を観察することで、原因を明らかにすることができます。

大腸カメラ検査は何歳から受けられますか?

当院の診察対象年齢は原則中学生以上となります。大腸カメラ検査についても同様です。

広尾駅周辺で大腸カメラをお探しの方へ

広尾クリニック 内科・消化器は、港区南麻布に位置し、東京メトロ日比谷線「広尾駅」3番出口を出てすぐの場所にあります。麻布・恵比寿・白金エリアからもアクセスしやすい立地です。

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