上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)とは

上部消化管内視鏡検査とは、一般に「胃カメラ」と呼ばれている検査のことで、胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍など、様々な疾患を診断することができます。先端にCCD(電荷結合素子)カメラが搭載された細い管状の内視鏡を口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察します。

胃内視鏡で分かる代表的な疾患はこちら

X線を用いたバリウム検査に比べて、粘膜の色調や微細な凹凸までクリアに観察できるため、わずかな異常も発見しやすいのが内視鏡検査の強みです。検査の際には必要に応じて内視鏡の先端から鉗子(かんし)と呼ばれる器具を出し、病変部の組織を一部採取して顕微鏡で調べる病理検査(生検)や、出血部位の止血処置も同一検査内で行うことができます。

検査時間は、組織採取などが特になければ5〜8分程度です。当院では、この短時間でどれだけ精度の高い診断ができるかを大切にしています。

胃カメラ検査は「辛い」「こわい」というイメージをお持ちの方も多いのが実情ですが、現在は医療技術や内視鏡機器の進歩により、苦痛を和らげる選択肢が数多くあります。当院では鎮静剤の使用、経鼻内視鏡、経口内視鏡の選択など、患者さん一人ひとりに合った方法をご提案させていただきますので、検査への不安がある方もお気軽にご相談ください。

経口・経鼻内視鏡検査の利点と留意点はこちら

検査で精密検査や入院治療が必要と判断された場合は、当院院長が長年勤務してきた虎の門病院をはじめ、日本赤十字社医療センター、東京都立広尾病院、慶應義塾大学病院、順天堂医院など、都内の主要な基幹病院と緊密に連携し、適切な治療機関へスムーズにご紹介いたします。なお、胃カメラと大腸カメラ両方の検査が必要な場合は、同じ日に連続して検査を受けていただくことも可能ですので、ご希望の方はご相談ください。

当院の胃内視鏡検査(胃カメラ)6つの特徴

広尾クリニックでは、患者さんの身体的・精神的な負担を最小限に抑えた質の高い胃カメラ検査を行うため、以下6つの特徴に沿った検査体制を整えています。

1. 専門医・指導医による苦痛の少ない内視鏡検査

当院院長は、日本でも有数の内視鏡件数を誇る虎の門病院を中心に、これまでに約3万件の内視鏡検査・治療を行ってきました。日本消化器内視鏡学会専門医としての経験に加え、総合内科専門医・難病指定医の資格も有しており、胃カメラで見つかった異常への対応から、生活習慣病をはじめとする全身の体調管理まで、幅広くご相談いただけます。

胃カメラ検査で生じる痛みや不快感の多くは、内視鏡挿入時の操作により発生するといわれています。経験を重ねた医師による丁寧な挿入と観察によって、のどや胃への刺激を最小限に抑え、スムーズな検査を目指しています。「以前受けた胃カメラがつらかった」「どうしても検査が怖い」という方にも、安心して受診いただけるよう、一人ひとりの状態や希望にあわせた検査方法をご提案いたします。

2. 適切な鎮静剤の使用によるつらくない検査

胃カメラ検査を苦手に感じる方の多くが気にされるのが、内視鏡がのどを通過する際の嘔吐反射や、検査中の緊張感です。当院ではご希望の方に鎮静剤を使用し、眠った状態で検査を受けていただけます。検査中の記憶が鮮明に残らないため、「気がついたら検査が終わっていた」と感じられる方も多くいらっしゃいます。検査後はリカバリールームでゆっくりお休みいただき、鎮静から十分に覚めた状態でお帰りいただきます。

※鎮静剤を使用された場合、当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。ご来院の際は公共交通機関をご利用ください。

3. 高解像度の最新機種・拡大内視鏡で早期の病変も検出

当院では高解像度の最新型内視鏡を導入しており、粘膜表面の微細な色調変化や凹凸までクリアに観察できます。さらに、気になる箇所を拡大観察することで、粘膜の構造微小血管のパターンまで詳しく確認可能です。

早期の段階で発見できれば、内視鏡による低侵襲な治療が選択できる可能性が高まります。

4. プライバシーに配慮した安心の検査環境

胃カメラ検査を受ける際は、精神的な不安や恥ずかしさを感じる方も少なくありません。当院では、患者さんが落ち着いて検査に臨めるよう、プライバシーに配慮した環境づくりを心がけています。

5. 検査後もおなかが張らない二酸化炭素送気

胃カメラ検査では、胃の粘膜を隅々まで観察するため、胃を膨らませる気体を送り込みます。当院では二酸化炭素を用いた送気システムを採用しており、検査後のお腹の張りや不快感が軽減されます。

6. 生体モニター完備の安全な検査

検査中は、患者さんのバイタルサインを常時確認できる生体モニターを完備しています。特に鎮静剤を使用する検査では、安全性を確保するうえで重要な設備です。

医師と看護師が連携し、患者さんの状態を継続的にモニタリングしながら検査を進めることで、安心して検査を受けていただける環境を整えています。

胃内視鏡検査はこのような方にお勧めです

気になる症状がある方

下記のような症状がある方は、早めの胃内視鏡検査をお勧めします。

  • 胸やけ、胸のつかえ・痛み、のどの違和感(痛み)、慢性の咳、口の中が酸っぱい・苦いといった症状がある方
  • 胃もたれ、食欲不振、上腹部やみぞおちの痛みがある方
  • 貧血がある、黒い便(タール便)が出た方
  • 黄水(嘔吐時に胃から出る胆汁を含んだ黄色い液)がこみ上げてくる方
  • 過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方

症状がなくても胃内視鏡検査をお勧めする方

  • 40歳以上で一度も胃内視鏡検査を受けたことがない方
  • 40歳を越えると、一般的に胃がんの罹患率が上昇するといわれています。胃がんは早期発見・早期治療が何より重要です。症状がない段階から、年に一度を目安に胃内視鏡検査をご検討ください。
  • 検診や人間ドックのバリウム検査で異常を指摘された方
  • 健康診断でピロリ菌の感染を指摘された方
  • 血縁者に胃がんになった人がいる方

胃内視鏡検査の流れ

1

検査予約

Webやお電話から、直接検査のご予約をお取りいただけます。検査当日に診察を行ってから検査に入りますので、事前受診は必須ではありません。一度ご来院いただいき、診察時に内視鏡検査のご予約をお取りすることも可能です。

検査予約
2

検査前日

夕食は20時までに済ませてください。
水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。検査前日は、体調を整えるためにも早めの就寝を心がけてください。

検査前日
3

検査当日

  • 常用されているお薬(糖尿病のお薬を除く)は、検査予約時の指示通りに服用してください。
  • 水、スポーツドリンクは検査前でも摂取可能です。
  • 朝食は摂らずに、絶食のままご来院ください。
  • 検査時の服装は、ゆったりとした着替えやすい服がお勧めです。
検査当日
4

検査

ストレッチャーに横になっていただき、経口内視鏡の場合はのどに、経鼻内視鏡の場合は鼻腔に局所麻酔を行います。鎮静剤をご希望の方には点滴から投与し、リラックスした状態で検査を受けていただきます(鎮静剤を希望されない場合、点滴はありません)。 検査時間は組織採取などがなければ5〜8分程度です。検査中に異常が見つかった場合は、その場で組織を一部採取する生検を行うこともあります。

検査
5

検査後

検査終了後はリカバリールームでしばらくお休みいただき、その後、医師より検査結果について直接ご説明します(鎮静剤を使用しない場合はリカバリールームでの休憩は不要です)。生検を行った場合、病理検査の結果は後日お伝えします。 鎮静剤を使用された場合、当日は車・バイク・自転車の運転はできませんので、ご注意ください。

検査後

胃内視鏡検査の費用

胃内視鏡検査は健康保険が適用されます。自己負担額の目安は以下の通りです。

保険診療(胃内視鏡検査)

1割負担3割負担
胃内視鏡検査(鎮静剤使用なし)1,500円前後4,000円前後
胃内視鏡検査(鎮静剤使用)2,000円前後5,000円前後
+生検※+1,000円前後+5,000円前後

ピロリ菌関連検査

1割負担3割負担
尿素呼気試験500円前後1,500円前後
血清ピロリ抗体250円前後750円前後

※生検とは、病変の組織を一部採取して顕微鏡で確認する検査です。
※上記費用には、別途診察料や薬剤料などがかかる場合があります。
※検査内容や症状によって金額は変動します。費用について詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。

胃内視鏡検査 前後の注意事項

  • 検査前日は、体調を整えるため早めの就寝を心がけてください。
  • 鎮静剤を使用された方は、検査後、自転車・バイク・車の運転はできません。付き添いやお迎えの手配をお願いします。
  • 検査後1時間程度は咽頭麻酔が効いた状態になります。飲水や食事は誤嚥を起こす可能性がありますので、1時間以上経過してからとるようにしてください。
  • 組織生検を行った場合、出血予防のため当日の飲酒は禁止です。激しい運動・サウナ・長時間の入浴も控えていただき、軽いシャワー程度でお済ませください。
  • 検査後の食事制限はありませんが、当日はなるべく消化の良いものをとるようにしてください。

胃カメラに関するよくあるご質問

胃カメラの検査時間はどのくらいですか?

組織採取などがなければ、検査自体は5〜8分程度です。鎮静剤を使用される場合は、検査前の準備と、検査後にリカバリールームで休憩いただく時間が別途必要となります。

鎮静剤は必ず使う必要がありますか?

鎮静剤の使用は必須ではなく、ご希望に応じて使用するかどうかをお選びいただけます。鎮静剤を使用しない場合は、検査後の休憩は必要なく、そのままご帰宅いただけます。

経口と経鼻はどちらが良いのでしょうか?

どちらにも利点と留意点があります。嘔吐反射が心配な方、検査中に会話したい方には経鼻内視鏡が向いています。一方、拡大観察で精度の高い診断を行いたい方や、組織採取・切除の可能性がある方には経口内視鏡が適しています。詳しくは別ページ「経口・経鼻内視鏡検査の利点と留意点」でご案内しています。

胃カメラ検査の費用はどのくらいですか?

健康保険3割負担の場合、鎮静剤を使用しない胃内視鏡検査で4,000円前後、鎮静剤を使用する場合で5,000円前後が目安です。組織の生検を行うと+5,000円前後(3割負担)が追加されます。詳しくは費用の項目をご参照ください。

予約から検査までの待ち時間はどのくらいですか?

予約状況により異なります。お電話または24時間WEB予約よりご希望の日程をお問い合わせください。

胃カメラとピロリ菌検査は同時にできますか?

ピロリ菌感染の有無を調べる検査として、尿素呼気試験や血清ピロリ抗体検査、便中抗原検査をご用意しております。胃カメラ検査とあわせた検査の可否や方法については、診察時にご相談ください。

胃カメラ検査は何歳から受けられますか?

当院の診察対象年齢は原則中学生以上となります。胃カメラ検査についても同様です。

健康診断のバリウム検査と胃カメラはどう違いますか?

バリウム検査はX線で胃の形を撮影する検査で、胃カメラは粘膜を直接観察する検査です。胃カメラは粘膜の色調変化や微細な凹凸まで確認でき、必要に応じてその場で組織採取ができる点が大きな違いです。バリウム検査で異常を指摘された方には、精密検査としての胃カメラが必要です。

広尾駅周辺で大腸カメラをお探しの方へ

広尾クリニック 内科・消化器は、港区南麻布に位置し、東京メトロ日比谷線「広尾駅」3番出口を出てすぐの場所にあります。麻布・恵比寿・白金エリアからもアクセスしやすい立地です。

  • 東京メトロ日比谷線「広尾駅」3番出口を出てすぐ
  • 都営バス「有栖川宮記念公園」バス停下車 徒歩4分

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